平戸夏香について

初夏の味を知らせる「平戸夏香(ひらどなつか)」は、当園でしかつくっていない品種で、商標登録済みの商品です。
通常、みかんは開花から約半年ほどで収穫の時期を迎えますが、平戸夏香は倍の1年を掛けて完熟させ、収穫します。

夏をターゲットにした
平戸の特産物

平戸夏香は、種子が少なく収穫時期が遅いので、夏をターゲットにした平戸の特産物として、4月の「初夏の便り(夏香早生種)」から7月の「お中元夏香(夏香晩生種)」まで、全国直送を行っています。
この柑橘は、宮崎県は日向夏、四国は小夏、静岡県、福岡県はニューサマーオレンジといったように、それぞれ名称は違いながらも限られた温暖な地域のみで栽培され、その地域の特産物として定着しています。 

平戸夏香は、当園全体の約7~8割を占めています。

袋を掛ける実の数
約30万個

平戸夏香は、当園が栽培している品種の中でも花の香りが一番強く、蜜を求めて多くの昆虫たちが集まります。
その際、生まれたばかりの幼果にキズを付けられることも多く、果面障害を受けやすい品種です。
病虫害や気象障害から果実を守るため、11月頃から約1,600本、約30万個分の実に一つひとつ手作業で袋を掛けていきます。
開花から1年後の4月に、ようやく収穫の時期を迎えます。 

収穫後は
低温貯蔵

収穫後は低温貯蔵

収穫後の実は人の手で選別され、低温貯蔵庫へと移されます。
温度5度、湿度95%でコントロールされた状態でさらに追熟させ、その後出荷されます。
天候などにより変動はありますが、4月下旬から7月までお楽しみいただけます。
ちょうど暑さを感じ始め、酸味が欲しくなる初夏にピッタリのオレンジです。

名前の由来

平戸夏香は、最初「平戸サマーオレンジ」として販売していました。
しかし、より特産物として特徴のある名前にしたいと思い、地元の平戸高校400名に名前を募集。
「夏の香り」で「平戸夏香」という商品名になりました。

平戸夏香は
まるごとご賞味あれ

平戸夏香は、表面の黄皮も内側の白皮も美味しくいただけます。

(1) 白皮は残したまま、ナイフで黄皮をリンゴのように剥いていきます。

(2)黄色い外皮は刻んで水にさらし、お吸い物、酢の物、サラダ・マーマレードなどにご利用ください。

(3)種が集中している中心部を残してそぎ切りにし、ビタミンたっぷりの爽快な風味をご賞味ください。

より美味しい
お召し上がり方

冷蔵庫で冷やすと、よりいっそう美味しくいただけます。
また、冷凍するとシャーベット状になります。
※黄皮は小さく刻んで冷凍保存し、必要に応じてご利用になれます。